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Works 薪割り〜窯焚き

薪窯の仕事は、薪を作る事から始まり
土作りー成形ー仕上げー乾燥ー窯詰めー窯焚きー窯だしー仕上げー水漏れ検査という工程を経て完成となります。
以降、スナップ写真に解説を加えて仕事の流れを見ていきます。
穴窯焼成
小割哲也
小割哲也
日展
      [薪作り]



丸太をチェンソーで約40cmの長さに玉切りしていきます。

[チェンソーによる作業]玉切り
    



玉切りしたものを斧で割っていきます。
大割の薪と小割の薪を作っていき仕分けていきます。
 [斧による薪割り]
小割哲也

窯場外観[薪を積んで干す]
           




割った薪は皮をしたにして干します。崩れないように肩の高さまで積み、約一年乾燥させます。
穴窯の窯詰め
穴窯の中での作業
小割哲也
日工会
      [窯詰め]



穴窯の正面の煉瓦をはずし、焼成室の奥から炎の流れを計算しながら棚組をし、作品を詰めていきます。

      [窯詰めを待つ作品]


手前の火床は棚組はせず、窯の壁に沿って床に一つ並べにします。
その後、薪の投入口を残して煉瓦で蓋をします。
     [窯詰め完了] 窯詰めが完了したら
いよいよ窯焚きです。
ながいながい
炎との戦いが
始まります。
      [窯焚き]


窯焚きは5昼夜かけて行われます。
窯内の温度差を最小限に抑えるため、ゆっくりと昇温していきます。

[窯焚き]
窯焚き

窯焚き・もせ[約700℃の窯内]

薪を入れた直後は、炎が吹き出してきます。
         
           [薪投入直後]
炎が澄んだ(酸化)状態。薪投入口から窯内の棚組みされた作品が見えます。
次の薪を入れるタイミングです。

[煙突]薪投入


投入後はすぐに蓋をします。


  
[蓋をした状態]
小割哲也
攻め焚きでは、還元を維持しつつ温度を上げていきます。還元にする事により窯内全体が炎に包まれ温度ムラをなくすと同時に、きれいなビードロの発色を狙います。
写真は窯内温度がかなり上り手前の作品に降りかかった灰が溶け始めた頃。
目標温度に達したら、十分に練らし、焚き口に蓋をして窯焚き終了です。


[攻め焚き]            
穴窯の窯出し・
薪窯・窯変・焦げ・
緋色・火色・焼き締め・
茶陶・自然釉

    [冷却後の窯内]
       [窯出し]


窯焚き終了後、5日間冷ましてから窯出しを行います。
正面の煉瓦をはずして中に入り、手前の作品から出していきます。


手前(火床)で焼かれた作品は、自然釉が大変よく掛かり、ガラス化しているので「ひっつき」も多く、慎重に外していきます。


       

[窯出しされる作品]   
窯出し

   [窯出しされた火色の作品]




 
[ひっつきのある壺]

ひっつきのある部分は、この後の行程で慎重に取り除きます。

この段階で、割れたもの、ゆがんだもの発色の良くないものを外していきます。 
    

[窯出しされた自然釉の作品]
穴窯
仕上げ作業と
水漏れ検査
これをパスして
初めて完品となります。
      [仕上げ]

ダイヤモンドカッターを使って、窯出しした作品の目跡や高台の仕上げをします。
その後、布ヤスリや砥石を使って、表面を滑らかに仕上げていきます。
     [仕上げ作業]




最後に水漏れの検査です。
これをパスして、はじめて完品となるわけですが、この段階でダメになるものが意外に多い。

        [水漏れ検査]




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